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10月のあしあと
「この本読んで」たんぽぽ組
「絵本絵本パチパチパチ」と歌いながら始まる絵本の時間。前で見たくて押合いへしあい集まって来る。人気があるのは「くだもの」や「パンやさん」の本。ページごとに「ブドウたべた」「このパン、ぼくの」と自分の経験を重ねて指差す。気に入った本はいつも持ち歩く。水農へ行く前に「どうぶつ」の絵本を開いて「これは牛、これは豚」と教えたがいまひとつ。実際に大きな牛が鳴くのや、豚がドロンコになって暴れるのを見てきてから、同じ本をめくり「モーモー」とKちゃん。「ドロブタさんいたよねードタッドタッて」とRくん、反応も違う。
ある日の夕方遅くMくんが、重たい図鑑を持ち出した。「これこれ」と開いたページにくぬぎの実が、園庭のどんぐりと同じだ、と気づいて知らせてくれたのだ。
「大きくなったら」 ちょうちょ組
水農速足は、7人で参加した。小さな虫も苦手という子もいて、最初は家畜をこわごわと見ていた。徐々に慣れて遠巻きながら牛にワラをあげた。それからドロだらけのブタに大喜び。Mちゃんは家に帰ってから「ブタがけんかしていたよ」と話したそうだ。まさにその2匹は縄張り争いを勢い良くやっていた。次の日はみんなで大きなブタを描いた。保育者が描き出すとTちゃんが「ネコみたい」と言ったがKちゃんが丸い目玉を描き、体全体を黄土色で染めていくとブタらしくなってきた。黒い地面に芝生のつもりか緑色で点々と描く。RちゃんMちゃんがピンク、青色で空を描いてできあがり、Kちゃんは「大きくなったら動物を飼う人になりたい」とお母さんに話したそうだ。
「山登り、楽しいねー」 ことり組
「村田山ってどこにあんの」足取り軽く杉林に向かう。「ここ暗いよ。フカフカするよ」落ち葉を踏み締め一歩一歩進む。先頭を争っていたTくんの足が止まった。「ここからは行けないよ」と急斜面のてっペんに立つ。保育者が進むと「おーい、みんな気をつけなー」と声をかけて続いた。滑らないよう気を付ける。話し声が小さくなった。年中のYくんが滑り落ちた。まるで草滑りを楽しむかのようにスイスイと。「止まってつかまって歩いてこーい」と声をかけられようやく止まり登り始めた。Yくんに「がんばれー」と声がかかる。ことり組だけ斜面を往復した。Yちゃんは涙ぐみ、Sくんは「こわいよー」と泣きながら、みんなに励まされて縦断した。秋の日差しの中でおにぎりを食べながら、年長のYくんは「帰りもあの山通りたいなー」という。男体山もみな頑張って登った。
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