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日本の庭園






 
 
 
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こころに響く庭 無鄰庵

 

 

無鄰庵の庭に佇んでいると
妙に こころが安らいでくる。

京の町を歩いた後で、思わず
「ほっ」とした思いになった。
 

作庭は明治中期と云うから、
比較的新しい庭である。
時代を受けているのか、
あるいは 作庭家の意図か、
この庭は 伝統的な日本庭園とは
大分 趣を異にしている。

 

 

 
< 無鄰庵 庭園 >
(山本建三写真集「京都の名園 庭」より写真引用)
 

  

無鄰庵の庭は、「するり」
と肩の力が抜けていた。

ゆるやかな起伏。
押さえの効いた石づかい。
リズミカルで澄んだ流れ。
深い緑が これらを包み込んでいる。

この庭に安らぎを感ずるのは、
庭が無垢な姿をしているから
だろうか。
 

庭の片隅の 主屋の潔さが
この庭を 一層
慎み深いものにしている。
 

行き届いていることをも
意識させない おだやかな空間に、
去りがたい おもいが募った。 

 

 

 
< 無鄰庵 主屋内の坪庭 >
(読売新聞社「古都 庭の旅 [1] 」より写真引用)
 

 

これからどれだけの時代、この庭は
生き残って行くのだろう。
 

日本人のこころの伝統が、
こうした新しいかたちで、
確実に受け継がれている
ということを知るのは、
嬉しいものである。 

 


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