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こころに響く庭 桂離宮
やはり桂離宮と修学院離宮をまず挙げる必要がある。 この2つの離宮の庭は、数多い日本庭園の中でも比類 のない存在である。
極まった姿態を持ちながら、互いにきわめて対照的な 特徴を見せる庭である。
肌触りがいい着流しの様な心地よい親しみ易さと同時に、 動かしがたい芯の確かさを見せてくれる。 洗練という言葉がそこを通り過ぎて昇華してしまった と云ったら良いだろうか。
![]() <梅の馬場>
思いを注ぎ込んだのか。 また、長い年代がこの庭に何を 加え、何を省いていったのかについて 知る由もないが、 日本という風土の中でこの庭が生まれ、時代を生き抜き、 動かしがたい庭となって今ここに存在するという事実に、 日本人として幸福な感情を禁じ得ない。
![]() <笑意軒 前>
ことなくさまざまな表情を見せてくれる。 そのどこを 歩いても まったく想いが深い庭であるが、蘇鉄山だけは、 私のなかで未だに消化できないでいるのが残念である。
が静かに穏やかになってゆく一方で、頭の芯の部分は熱く なっていったことが今でも反すうされる。 |
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