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こころに残るテクノロジー OS-9

 

 

「OS 9」と云えば「Mac OS 9」
の方が 現在では市民権を得ている。

しかし ここでの「OS-9」は、
OS-9/6809 に端を発する、
米 Microware Systems 社開発の
Operating System ‥ OS-9 である。

 

OS-9/6809 との出会いは
1981年であるから、ディジタル技術
の世界でいえば すでに太古の昔。

BASIC そのものが パソコンを
動かす操作環境であった時代から、
OS と呼べるかどうか CP/M が OS
として一世を風靡していった時代
である。

 

「マルチユーザ」「マルチタスク」
「メモリプロテクション」などは、
現在最先端と呼ばれる OS に必然的な
機能として しばしば話題になるが、
UNIX 思想を範の一つとする OS-9 は、
1981年当時 これらの機能を
当然のこととして実現していた。
 

MIDI楽器を演奏しつつコンパイリング
を行い、同時にエディタを使用しても、
OS-9 マシンの上では
何のギクシャク感もないのである。

システムクロック 2MHz、
メインメモリ 256KB、
ハードディスクを持たない
当時の 8 bit マシン上での話しである。

 

 


< OS-9 Startup プロシージャ >
 

 

UNIX を範としているだけでは
OS-9 にはなれなかった。

Real-time processing
Memory module
Dynamic linking
Position independent
Relocatable
Reentrant
ROM-able

常識を覆す数々の技を OS-9 は
あっけないくらいに実現していた。

それは、MC6809 の能力を余すところ
なく、引出し得た結果とも云える。

  

ソフトウェア技術者の端くれでもあった
身にとって、OS-9 から学んだものは、
その技術に留まらず、誠に 広く大きい。

コンパクト かつ 極めて高い柔軟性、
信じ難いパワーを、まるで水が流れる
ごとく実現してしまった OS-9 の
設計概念に、わたしの生きざまは
大きく影響を受けているのである。

 

 


< OS-9 モジュール構成 ( MyComputer 1986 No.21 より)

 

  

優れたものだけに、淘汰を
くぐり抜ける権利が与えられる。

太古と云っても良い当時 一般に利用
された OS で、現在も活かされ続けて
いるのは、「UNIX」と「OS-9」
だけではないかと理解している。
 

優れたものに出会う事ができた
ことに、今でも感謝している。

 

 


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