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こころに残るテクノロジー DCアンプ シリーズ
ご存知の方は、相当のオーディオマニアだろう。
「常識理論の まったく信ずるに足りなさ」 「価値観の違いを認識しない対話の無意味さ」 というものを、 身をもって 嫌というほど教わったのが、 氏の「DCアンプ」体験であった。
秋田在住 金田明彦氏による 自作オーディオ雑誌記事である。 「無線と実験」1973/7月号の シリーズ No.1 「B級無帰還 DCパワー・アンプの設計と製作」 を皮切りに、現在も連載が続いている。
あらゆる知恵と創造力を動員し、 事実とデータを積み上げ、 途方もない数の仮説を検証し、 最後は 「音楽の心を最も良く伝える」 方式を選択してゆく と云うのが 氏の取り組みである。
2002/4月号「MJ 無線と実験」誌で それは、シリーズ No.167 を迎えている。
![]() < 大電流型MOS-FETパワーアンプ :DCアンプシリーズ No.167 > ( 無線と実験 2002/4月号 より写真引用 )
ここで語ることはしないが、 氏の「DCアンプ シリーズ」は、 過去に捕われない その飽くなき追求にも係らず、 1973年の シリーズ No.1 から現在まで、 その基本回路構成が 結果的に一貫して 変化していない。
揺るぎない基本構成が確立されていた 結果となる。 それは、偶然ではないだろう。
多くの常識理論が 無に帰していった。
‥ 常識とは怖いものである。
![]() < DCプリ・アンプ(回路図一部) :DCアンプシリーズ No.27 > ( 無線と実験 1978/1月号 より回路図引用 )
造ってみて、 聴いてみて、 金田氏の主張を理解したし、 金田氏の発言が信じられた。
そこから醸しだされる音に、 こころを揺り動かされた ‥
どんなに世の評価の高い オーディオシステムと比較し 語っても、意味がなかった。 議論が噛み合わなかった。
云える 洗練度や合理性、また それらが奏でる音の音楽性について、 共通の価値観で対話することが出来たなら、 こんな嬉しいことはないだろう。
![]() < DCプリ・アンプ電源部(回路図一部) :DCアンプシリーズ No.27 > ( 無線と実験 1978/1月号 より回路図引用 )
埋め合わせることができないほどの 人毎の価値観の違いを認識した ‥
人毎の価値観の相違が存在する。 ‥ その認識が、その後の人や物事の理解に 決定的な幅をもたらしてくれたことは、 私にとって 事実である。
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